▶ 2023年11月26日 Dai-Con Viewer オロチ Ver.2.1.0 マイナーバージョンアップ
1.[TINサーフェス]メニューの[TINの編集]機能を強化しました。[TINの修正・編集]となり、概要は次の通りです。
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TIN編集画面:境界エッジに加え、裏面を色表現し反転状況の確認可。メイン3Dビュー画面と同様のマウス操作が可
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プロパティ表示:面数・頂点数・最大最小座標値・表面積・平面積等をテーブル表示(編集前後)
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TIN解析:リージョン数・穴数、鉛直面数、極小面数等を解析し、テーブルおよびハイライト表示
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頂点マージ:重複頂点を解消し、複数あるリージョンを単一化、また許容誤差を指定して極小面を除去
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選択削除:鉛直面を一括選択し削除可能 (TIN解析後)
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エッジスワップ:スワップ後に裏面とならない処置
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面反転:選択した面を反転
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デシメート:指定した比率による形状変化を抑えた三角面数の低減
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ブレークライン追加:TINへ線分、ポリラインを追加し、法肩・法尻・稜線を表現
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領域切出し:任意のポリゴン領域でTINの切出しと切抜き
2.[図形]メニューに[ポリライン]を追加しました。
点群上で座標参照してポリラインを作成可。ポリラインを閉じるオプションあり。
[TINの修正・編集]でのブレークライン追加の機能に、点群から参照したポリラインを設定可能。
3.メニューに[ユーティリティー]を追加し、[TINの領域で点群を非表示]の機能を追加しました。
現況点群と計画TINサーフェスを統合している場合、点群でTINが隠れるため、一時的にTINの領域で点群を非表示にする機能を追加。
4.段彩表現のカラースケールのサイズを指定できるようにしました。
4K等高解像度のモニターでは、現状のカラースケールのサイズが大きすぎるため、設定時にハーフサイズを指定できるようにし、カラースケールのプロパティからも任意に変更ができるようにしました。
5.その他、軽微な修正・調整を加えました。
▼ TINへブレークライン追加の例
「Dai-Con Viewer オロチ(英語表記:Dai-Con Orochi)」 は、i-Construction建設系の多機能3Dビューアです。
■ Windows10 (64bit) ・Windows11 対応
■ 最新バージョン Ver.2.1.0 2023/11/26 更新
【主な機能】
▶ 点群・座標点の読込み ・間引き
- RGBカラー情報付きのテキスト点群データの読込み。
- LiDAR標準フォーマットのLAS・LAZ点群データの読込み。
- 点群データを標高による段彩表現。
- 段彩表現用カラースケールは組込みの他に任意に作成可能。
- LandXML形式の座標点セットの読込み。
- 点群(グランドデータ)から点密度を指定して間引きデータの作成。
▶ 3Dモデル・DXFの読込み・挿入
- 多くの3Dモデル形式データの読込み(マテリアル色対応・テクスチャ未対応)。
- AutoCAD DXFファイル(2D/3D)の読込み。
- 3Dモデル・DXFを座標・回転・尺度を指定して空間へ挿入(先に地形データ読込み)。
▶ TIN読込み・作成
- 点群間引きデータやグリッドデータからドロネー三角形分割によるTINの作成。
- LandXML形式のTINサーフェスの読込み(J-LandXML対応)。
- DXFファイルからTINサーフェスの読込み(3D面・メッシュ・ポリメッシュ⇒TIN)
▶ TINの修正・編集
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TIN解析:境界エッジ・リージョン数・穴数・鉛直面数・極小面数等の表示(Ver.2.1)。
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頂点マージ:重複頂点を解消し複数のリージョンを単一化。極小面の除去(Ver.2.1)。
- 辺長指定削除・選択削除:大きな辺長の面・マウス選択した面・鉛直面を削除。
- 穴埋め:既存穴、任意削除後の穴埋め。
- エッジスワップ:ペアの面を選択し共通のエッジを交換(共通となり得るエッジはクロスする2本)。
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面反転:選択した面を反転(Ver.2.1)。
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デシメート:指定した比率による形状変化を抑えた面数の低減(Ver.2.1)。
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ブレークライン追加:線分、ポリラインを追加し、法肩・法尻・稜線を表現(Ver.2.1)。
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領域切出し:任意のポリゴン領域で切出しと切抜き(Ver.2.1)。
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複数のTINサーフェスのマージ(結合)。
▶ 線形読込み
- LandXML形式の線形データの読込み(J-LandXML対応)。
▶ グリッド化
- 点群(グランドデータ)からグリッドデータの作成(最近隣法・平均法・TIN法)。
- TINサーフェスからグリッドデータの作成。
▶ ツール
- 3D座標値取得と距離計測。
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複数のグリッドデータのマージ(結合・更新)。
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2つのグリッドデータから地形差分(標高差)計算および土量計算(点高法)の実行。
▶ ファイル出力
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イメージをJPGやPNGに保存。
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TINデータをLandXML形式またはDXF形式に保存。
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開いたり挿入した1ページの複数データを統合して独自形式で保存。
▶その他
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3Dエンジンをアップグレードし(ActiViz 5.8⇒9.1)、なめらかで鮮明な3D画像表現(Ver.2.0~)。
【読込み可能なファイル形式】
- テキスト点群データ(.xyz,.xyzrgb,.csv,.dat,.txt,.asc,.pcd)
- バイナリ点群データ(.las,.laz)
- 測量系SIMAデータ(.sim)
- 3Dモデルデータ(.ply,.stl,.obj,.3ds,.dae,.fbx,.ifc,.glb,.3mf等)
- 2D/3D DXF(.dxf)
- Surfer グリッドデータ(.grd)
- LandXML1.2 座標点・線形・TINサーフェス(.xml)
- Dai-Con Viewer形式 (.dcdat,.dczip)
もっと詳しくはこちら
⇒🔗読み込み可能なファイル形式
【注意】
本ソフトウェアはビューアソフトであり、点群のエラー除去やフィルター処理を行ういわゆる点群処理ソフトではありません。
点群データにおいては、フィルター処理まではプロフェッショナルにおまかせし、その後のグランドデータからの活用を広く展開することに主眼を置いています。
Applied
Imagery URL:http://appliedimagery.com/download/
▼ LandXMLの線形(スケルトン)とTINサーフェス
「Dai-Con Viewer」は、性能およびサービスの向上のため、2023年2月から有償化しています。
現在、無償版の「Dai-Con Viewer ライト」、および有償版の「Dai-Con Viewer オロチ」として提供を行い、旧版の「Dai-Con Viewer」の開発と提供を終了しています。
旧版の「Dai-Con Viewer(Ver.1.3.4)」と「Dai-Con Viewer ライト」および「Dai-ConViewer オロチ」との比較について下表に示します。