面数削減とは、面数および頂点数が大きいサーフェスデータからそれらを削減し、データの軽量化を図るものです。
本ソフトでは、TINサーフェスの元データの面数に対して指定した比率(削減率とする。)に基づいて、形状変化を抑えた面数の削減が可能です。
点群間引きデータから作成したTINでは、点密度の基準を適用する必要がない場合でTINデータを軽量化したい場面で有効な機能です。
3D-CAD等で作成したTINでは、同じ勾配(法線ベクトル)の面が細かく分割されている法面等から、個々の面の面積を大きくしたい場面等で有効です。
また、面数削減と次頁のブレークライン追加と組み合わせた地形のモデル化も有効ではないかと考えられます。
※当初の「デシメート」から変更して「面数削減」という表現にしました。
ここでは、点群間引きデータから作成したTINのデシメートを実行します。
下図は、面数削減前のTINであり、下段にはその拡大図を示します。
①[TINの修正・編集]ウインドウのメニューから【面数削減】を選択します。
②【削減率】を入力します(0.0 ~ 0.7)。
③[面数削減 実行]ボタンをクリックします。
削減率に 0.3 を入力し、[面数削減]を実行すると、削減した面数が 5,587であり、元データの面数が 18,621であるので、ちょうど3割の面数を削減しています。
表面積、平面積はわずかに変化があります。
削減率に 0.5 を入力し、[面数削減]を実行すると、削減した面数が 9,311であり、元データの面数が 18,621であるので、ちょうど5割の面数を削減しています。
下図によると、地形の変化が少ないなだらかな部分を優先してデシメートを行っていることが分かります。
表面積、平面積はわずかに変化があります(表面積の変化は、低減率0.3の時より大きい)。