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TINのデシメート(面数低減)

■ デシメートについて

デシメートとは、面数および頂点数が大きいサーフェスデータからそれらを低減し、データの軽量化を図るものです。

 

本ソフトでは、TINサーフェスの元データの面数に対して指定した比率(低減率とする。)に基づいて、形状変化を抑えた面数の低減が可能です。

 

点群間引きデータから作成したTINでは、点密度の基準を適用する必要がない場合でTINデータを軽量化したい場面で有効な機能です。

 

3D-CAD等で作成したTINでは、同じ勾配(法線ベクトル)の面が細かく分割されている法面等から、個々の面の面積を大きくしたい場面等で有効です。

 

また、デシメートと次頁のブレークライン追加と組み合わせた地形のモデル化も有効ではないかと考えられます。

 

 

■ デシメート実行例

▪ デシメートの設定および実行

ここでは、点群間引きデータから作成したTINのデシメートを実行します。

下図は、デシメート前のTINであり、下段にはその拡大図を示します。

 

①[TINの修正・編集]ウインドウのメニューから【デシメート(面数低減)】を選択します。

②【低減率】を入力します(0.0 ~ 0.7)。

③[デシメート 実行]ボタンをクリックします。

 

▪ 低減率 0.3 (3割低減)

低減率に 0.3 を入力し、[デシメート]を実行すると、低減した面数が 5,587であり、元データの面数が 18,621であるので、ちょうど3割の面数を低減しています。

表面積、平面積はわずかに変化があります。

 

▪ 低減率 0.5 (5割低減)

低減率に 0.5 を入力し、[デシメート]を実行すると、低減した面数が 9,311であり、元データの面数が 18,621であるので、ちょうど5割の面数を低減しています。

下図によると、地形の変化が少ないなだらかな部分を優先してデシメートを行っていることが分かります。

表面積、平面積はわずかに変化があります(表面積の変化は、低減率0.3の時より大きい)。